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2026年2月24日

i-Construction 2.0で変わる建設現場のICT戦略

国土交通省が推進するi-Construction 2.0の全体像と、建設現場のICT戦略への影響を解説します。BIM/CIM・無人化施工・工程管理の変化を、ICT担当者の視点から整理します。

#i-Construction#建設ICT#施工管理DX

2023年、国土交通省はi-Constructionの第2フェーズ「i-Construction 2.0」を本格始動させました。

第1フェーズ(2016年〜)がICT土工など一部工種のデジタル化だったとすれば、2.0は「建設生産プロセス全体のオートメーション化」を目指すものです。対象工種の拡大、施工の自動化・自律化、BIM/CIMによる3Dデータ連携が3本柱になっています。

ICT担当者にとって、この変化は「対応すべきスコープが大幅に広がった」ことを意味します。


i-Construction 1.0と2.0の違い

1.0フェーズ(2016〜2022年)

  • 対象:土工・舗装工など一部工種
  • 手法:ICT測量(ドローン)・ICT建機・3D設計データ活用
  • 目標:2025年までに工事現場の生産性20%向上

1.0の成果として、ICT土工の普及率は国交省直轄工事で急速に上昇しました。ただし、対象が限られており、建設プロセス全体の変革には至りませんでした。

2.0フェーズ(2023年〜)

  • 対象:全工種(建築・土木・設備工事を含む)
  • 手法:施工オートメーション・BIM/CIM原則適用・CDE(共通データ環境)
  • 目標:「建設現場の完全オートメーション」を中長期的なゴールに設定

現場で変わっていること

ドローン測量の日常化

1.0フェーズで普及したドローン測量は、2.0では「やる/やらない」の選択から「どう活用するか」の段階に移行しています。点群データから3Dモデルを生成し、設計データと比較する「出来形管理」が標準化されつつあります。

無人化・自律化施工の本格化

コマツ・日立建機などの建機メーカーが、ICT建機の遠隔操作・自律施工に本格投資しています。2025年時点では実証実験段階のものも多いですが、国交省の直轄工事ではパイロット導入が進んでいます。施工管理の役割が「操作者の監督」から「自律機械のオペレーション管理」に変わりつつあります。

BIM/CIM原則適用の拡大

2023年度から国交省直轄の大型工事でBIM/CIM原則適用が始まりました。発注者からIFCデータの提出を求められる案件が増えており、「BIMができない会社は公共工事を受注しにくくなる」という現実が近づいています。


ICT担当者が対応すべき技術スタック

i-Construction 2.0への対応は、単一ツールの導入ではなく「技術スタックの整備」として考える必要があります。

レイヤー技術要素代表的なツール・手法
データ取得ドローン測量・3DスキャンUAV・LiDAR
3DモデルBIM/CIMRevit・Civil 3D・Vectorworks
データ共有CDE(共通データ環境)BIM 360・ProjectWise
工程管理工程とBIMの連携ADM工程表×IFC連携
施工管理ICT建機・遠隔施工各メーカーの施工管理システム

この中で最も整備が遅れているのが「工程管理とBIMの連携」です。設計モデル(BIM)と施工工程(工程表)が分断されたままでは、BIMのデータを工程管理に活かせません。

Con-Scheのような、BIM/IFCデータを取り込んで工程表と連携できるツールは、この課題に対応するためのインターフェースになります。


対応できていない会社が直面するリスク

公共工事からの事実上の排除

BIM/CIM非対応のまま発注者要件が強化されると、入札資格や評点に影響が出る可能性があります。国交省の方針は明確であり、「後でやればいい」という先送りの余地は少なくなっています。

生産性格差の拡大

ICT活用の差は、施工効率だけでなく「見積り精度・工期管理・原価管理」の質にも影響します。対応が遅れる会社ほど、競争力の差が開きます。


実務レベルで何から始めるか

i-Construction 2.0への対応は、一度に全部やろうとすると失敗します。現実的な順序は以下の通りです。

  1. BIM/CIM原則適用の対象確認:自社が受注する工事の規模・種別が原則適用対象かを確認します。
  2. IFCデータの受け取り・提出ができる環境整備:ソフトウェア・担当者の確保をします。
  3. 工程管理ツールとのBIM連携:設計モデルと工程表を接続し、データを工程管理に活かします。
  4. 社内教育とパイロット実施:1現場で実績を作り、横展開します。

よくある質問

Q. i-Construction 2.0は中小建設業にも関係しますか?

A. 直轄工事・大型公共工事が主な対象ですが、下請け・専門工事業もBIM/CIM対応を求められるケースが増えています。元請けからIFCデータの受け渡しを求められる場面も出てきています。

Q. BIM対応のソフトウェアはどれを選べばいいですか?

A. 発注者・元請けが使用するソフトに合わせることが基本です。国交省はRevit・Civil 3D・Vectorworksなどを例示しています。まず「受け取れる・提出できる」環境を優先し、本格活用は段階的に進めることを推奨します。

Q. 工程管理とBIMの連携は具体的に何ができるのですか?

A. IFCデータを取り込んだ工程管理ツールでは、構造物の部位・工種と工程を対応付け、3Dモデル上で進捗を確認できます。Con-Scheでは、IFCインポートによる工程表との連携が可能です。


BIM/CIM対応の工程管理についてはCon-Sche公式サイトで詳細を確認するお問い合わせはこちら

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